【感動実話】退職大臣の帰郷に皇帝が涙!木箱の中身に一同驚愕…!清廉潔白な男の生き様とは? #歴史 #感動 #中国

清朝時代、遼陽城出身の才人・王爾烈は、皇帝の師を務めました。彼の正直で私欲のない人柄は皇帝に深く愛され、各地の試験官として派遣されることが多かったのです。

ある日、王爾烈が江南での試験を終えて帰京すると、嘉慶帝が即位していました。嘉慶帝は王爾烈を呼び出し、試験の状況を尋ねた後、「卿の家計はどうか?」と尋ねました。王爾烈は「わずかな田畑と、粗末な家があるのみです」と答えました。

嘉慶帝はこれを聞き、「卿は常に清廉潔白であると朕は知っている。そこで、安徽省銅山での貨幣鋳造を命じる。数年従事すれば、生活も楽になるだろう」と言いました。

王爾烈は勅命を受けて出発し、3年が経過しました。ある日、彼は都に召還され、嘉慶帝に謁見しました。皇帝は、王爾烈が貨幣鋳造で大金を稼ぎ、以前とは生活が変わっているだろうと考えていました。そこで、「卿、この数年はいかがだったか?余生を楽しく過ごせるようになっただろうか?」と尋ねました。

王爾烈は、袖から3枚の銅貨を取り出し、皇帝に差し出しました。皇帝がよく見ると、それは貨幣鋳造の際に持参した見本でした。王爾烈は「この3枚の銅貨を除けば、老臣は依然として清廉潔白で、何も蓄えはありません」と答えました。嘉慶帝はこれを見て感動し、「まさに清廉潔白である!」と称えました。

王爾烈が引退して故郷に帰る際、ロバの隊列が京を出発しました。人々は「清廉潔白など嘘だ!ロバには宝石が満載に違いない!」と噂しました。その噂は嘉慶帝の耳にも入り、彼は直ちに隊列を差し押さえ、王爾烈を呼び出して、「ロバの隊列には何が積まれているのか?」と尋ねました。

王爾烈は「陛下から賜ったものに過ぎません」と答えました。嘉慶帝は「卿が引退する際、私が与えたのはわずか千両の銀だ。ロバの隊列が必要なのか?」と言いました。王爾烈は検査を願い出ました。すると、ロバに積まれていたのは、すべて壊れたレンガや瓦礫だったのです。これを見た嘉慶帝は感動の涙を流しました。

人々は驚き、詳しく尋ねました。王爾烈は「臣の家には3間の茅葺屋根の家しかなく、帰る場所がありません。そこで、皇宮の修繕で余った壊れたレンガや瓦礫を拾い、家を建てるために持ち帰るのです」と答えました。嘉慶帝は非常に感動し、遼陽に王爾烈のために翰林府を建設するよう命じました。王爾烈は正庁を学校として使い、自分は離れに住んだのです。

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