唐の都として栄華を誇った長安（西安）は、なぜその後、王朝の首都として選ばれなくなったのでしょうか？その謎を解き明かします！
兵馬俑、未央宮、大明宮…西安を訪れると、古都の壮麗な風景が目に飛び込んできます。「長安コンプレックス」という言葉があるほど、西安は人々の心に特別な感情を抱かせる場所です。長安、大興、西京とも呼ばれた西安は、関中平野の中部に位置し、北には渭河、南には秦嶺がそびえ、豊かな水に恵まれています。西周から唐まで、13もの王朝がこの地に都を置きました。しかし、これほどの地位を誇った西安が、唐以降、再び首都として選ばれることはありませんでした。なぜでしょうか？
西安の地形は広大な平野であり、農業には非常に適しています。古代において最も重要なものは食糧でした。食糧が豊富であれば、人々を養うことができ、生産力も向上します。さらに、西安には黄河という天然の要害があり、古代においては黄河を越えて侵攻することは非常に困難でした。戦略的な要衝であることに加え、平坦な地形は交通の便も良く、秦の時代に建設された直道などがその証です。
東晋の時代から南方の開発が進み、隋の時代には京杭大運河が開通し、南北が結ばれました。これにより、南方の経済は大きく発展し、唐の時代にはさらに繁栄しました。しかし、長安は漕運の便が悪く、領土も狭かったため、徐々に衰退していきました。一方、開封は、大運河を通じて南方から大量の物資を運び込むことができ、徐々に地位を高めていきました。宋の時代には、開封が長安に代わって政治の中心地となりました。
黄巣の部下であった朱温は、唐軍に降伏し、その後勢力を拡大しました。彼は異己勢力を排除し、自ら昭宗を長安に迎え入れました。その後、彼は天子を擁して遷都を行い、洛陽に都を移しました。そして、長安を徹底的に破壊し、宮殿をことごとく取り壊しました。木材は再利用できるため、水流を使って運び去りました。朱元璋はかつて長安への遷都を考え、長男の朱標を現地調査に派遣しましたが、朱標は帰還後まもなく病死しました。なぜ唐以降、1000年もの間、西安に都を置く王朝は現れなかったのでしょうか？その原因は、千年の罪人とも呼ばれる〇〇の存在にあったのです！
