アヘン戦争は中国近代史の幕開け。以降、腐敗した清朝政府は列強と不平等条約を結び続け、中華民族は屈辱の時代を迎えました。特に八国連合軍による北京侵攻は、その頂点と言えるでしょう。しかし、なぜ圧倒的な人数を誇る義和団と清軍が、少数精鋭の八国連合軍に打ち負かされたのでしょうか？その真相に迫ります！
武器の差だけが原因じゃない！？
多くの人が、清軍と義和団が八国連合軍に勝てなかったのは武器の性能差だと考えます。旧式の装備では、最新の洋式銃砲には敵わないと。しかし、実はそうではありません。八国連合軍が北京に侵攻する以前、李鴻章を中心とする清朝の元老たちは、洋務運動を推し進めていました。その結果、中国軍の装備は近代化され、軍事訓練も現代的なものへと変化。八国連合軍と比較して、清朝側の武器が大きく劣っていたわけではないのです。むしろ、一部の武器は連合軍よりも優れていたほどです。
真の敗因は腐敗と無策！
では、なぜ武器の差が小さく、圧倒的な人数で優位に立ち、防衛側であるにも関わらず、清軍と義和団は敗北を喫したのでしょうか？
原因は「天時、地利」だけでなく、最も重要な「人和」を欠いていたからです。八国連合軍の背後には、強大な列強諸国が控えていました。一方、清朝政府は極めて腐敗しており、無策でした。慈禧太后を筆頭とする支配階級は、国民や軍隊を顧みず、列強による侵略の中で、安逸な生活を続けようとしたのです。軍への予算は、腐敗した官僚によって私腹を肥やすために流用され、軍隊の訓練も不足していました。これでは八国連合軍に太刀打ちできるはずもありません。
目を疑うような戦いの結末！
八国連合軍との戦闘において、清軍は敵の整然とした軍容を前に総崩れとなり、四方八方に逃げ散りました。義和団に至っては、洋式銃砲を信じず、呪術によって刀や槍が通用しなくなると信じて疑いませんでした！結果は言うまでもありません。このような状況が重なり、八国連合軍はごく僅かな犠牲で、数千年の歴史を持つ大国の首都を陥落させたのです！これは人類史上、極めて稀な出来事と言えるでしょう。
現代に生きる私たちは、当時の人々が列強の侵略下でどのように生きていたのか、想像もできません。平和な時代、平和な国に生まれたことに感謝し、今ある幸せを大切にしなければなりません！
