2月21日、香港証券取引所（港交所）から衝撃的な発表がありました！なんと、株式取引手数料の体系を大幅に見直し、市場の効率性を高めるとのこと。気になる新制度は2025年6月から導入予定です。
手数料、どう変わるの？
これまでの株式取引手数料は、最低2香港ドル、最高100香港ドルの制限があり、取引額が少ないほど手数料率が高くなるという課題がありました。
しかし、今回の改革で、この最低・最高制限が撤廃され、手数料率は一律で取引額の0.0042%（0.42ベーシスポイント）に！これにより、市場全体の費用が増加することなく、あらゆる規模の取引で公平なコストバランスが実現されます。
さらに、ETF（上場投資信託）のマーケットメーカー取引にかかる手数料も0.0020%（0.20ベーシスポイント）に調整され、最低・最高手数料が撤廃。ETF市場の流動性を確保しつつ、コストを適正化します。
港交所のデータによると、この新しい手数料体系により、2019年から2024年の間に行われた取引の約77%が、より低い手数料で取引できるようになる見込みです！
投資家へのメリットは？
今回の手数料改革は、香港証券監督管理委員会（SFC）の承認を得ており、2025年6月に、株式の売買スプレッド縮小の第一段階実施前に導入される予定。スプレッド縮小後には、さらに少額取引が増加し、投資家は新しい手数料体系の恩恵を最大限に受けられるようになります。
港交所幹部も期待！
港交所の最高執行責任者兼グループ最高財務責任者である劉碧茵氏は、「香港取引所は、世界中の投資家に活発で効率的な市場を提供することに尽力しており、株式取引手数料構造を最適化し、手数料をより明確かつ一貫性のあるものにし、さまざまな取引規模に対してより公平にすることで、個人投資家と機関投資家の両方が取引戦略をより柔軟に実行できるようにすることを嬉しく思います。」と述べています。
市場への影響は？
今回の手数料引き下げは、投資家にとって直接的な取引コスト削減となり、投資収益の向上に繋がります。また、プロの投資家や機関投資家は、より柔軟な投資戦略を立てることが可能になります。
さらに、取引コストの低下は、国内外の潜在的な投資家を含む、より多くの投資家を市場に引きつけ、市場全体の活性化と流動性の向上に貢献します。
長期的に見ると、取引コストの削減は、より多くの長期資金を市場に呼び込み、国際的な投資家の参加を促進し、香港の国際金融センターとしての地位を強化することに繋がります。
港交所株価も急騰！
Windのデータによると、2月21日、港交所の株価は一時7.39%上昇し、351.8香港ドルを記録。これは昨年10月8日以来の高値です。最終的には7.08%高の350.8香港ドルで取引を終え、時価総額は4400億香港ドルを突破しました。
モルガン・スタンレーは、ハンセン指数の年末目標を19400ポイントから24000ポイントに引き上げ、ハンセン中国企業指数の年末目標を6970ポイントから8600ポイントに引き上げました。
専門家も強気！
JPモルガンは、香港取引所の格付けを「オーバーウェイト」に維持し、目標株価を390香港ドルから370香港ドルに引き下げました。同行は、既存の利益予測が市場のコンセンサス予想をそれぞれ1%、4%、7%上回っていると述べています。
シティグループは、香港取引所の格付けを「売り」から「買い」に引き上げ、目標株価を275香港ドルから370香港ドルに引き上げました。AIの発展がテクノロジー株への投資家の熱意を刺激し、香港株式市場の取引高が急増。年初来の香港株式市場の1日平均取引額は1940億香港ドルに達し、市場のコンセンサス予想である2025年の1日平均取引額1450億香港ドル、昨年の1320億香港ドルを大きく上回っています。
まとめ
今回の香港証券取引所の取引手数料引き下げは、投資家にとって大きなチャンス！香港市場から目が離せませんね！
（情報源：中国基金報）
