中国の文豪、銭鍾書と建築家・林徽因。実は二人の間には、猫を巡る意外な確執があったのです。
銭鍾書は、隣に住む林徽因の飼い猫を、棒で叩いていじめていたというのです！その理由とは一体…？
当時の清華大学は、まだ静かで穏やかな場所でした。人々は親密な関係を築き、猫も自由に飼われていました。銭鍾書は、自分の猫を応援するために、わざわざ長い竹竿を用意していたそうです。
猫が鳴き、喧嘩に負けると、銭鍾書はすぐに竹竿を手に取り、自分の猫を助けに行きました。たとえ寒くても、布団に入っていても、猫が鳴けばすぐに駆けつけたそうです。
一方、林徽因も自分の猫を愛しており、決して叩くことはありませんでした。
楊絳（銭鍾書の妻）はこう言っています。
「私は、猫のことで二人の仲が悪くなるのを恐れて、夫の言葉を引用して言いました。『犬を叩くには飼い主の顔を見ろと言うように、猫を叩くには奥様の顔を見なさい！』と。」
猫のことがきっかけで、銭鍾書と林徽因の関係はあまり良くなかったようです。
実は、銭鍾書は林徽因の猫だけでなく、林徽因自身もあまり好きではありませんでした。彼は、林徽因の奔放な生き方や、男性ばかりのサロンを開くことなど、彼女の価値観を理解できなかったのです。
しかし、林徽因は、夫の梁思成と共に中国の建築史を研究し、多くの功績を残しました。彼女は、自分の才能を自由に発揮し、輝いていたのです。
銭鍾書は、林徽因の生き方を批判する文章を書きましたが、それは彼の偏見に満ちたものでした。彼は、自分の価値観に合わない人を認められなかったのです。
猫を巡る騒動から、二人の価値観の違いが浮き彫りになったこのエピソード。文豪同士の意外な確執に、驚きを隠せませんね！
