【腹黒心理術】ズル賢く他人を出し抜く4つの裏技!ずる賢く生き抜く処世術!

「知恵を働かせる者は人を治め、力を尽くす者は人に治められる」

力ずくでどうにかしようとするのは、先が見えない愚かな行為です。どれだけ力があっても、ただの無鉄砲者で終わってしまいます。

知略と策略を駆使し、頭脳で相手を打ち負かすことこそ、賢い人間のやり方です。

無鉄砲者は賢い人間には敵いません。それはまるで、原始人が現代人に立ち向かうようなもの。特にエリート層では、無鉄砲な者はすぐに取って代わられてしまいます。

人と人との争いは、表面上は力の勝負に見えても、実際は知恵比べなのです。頭の回転が速い者は、そうでない者を容易く操ることができます。

では、どうすれば力ずくではなく、知恵を使って相手を出し抜けるのでしょうか?そのための4つの裏技をご紹介します。

一、油断させるために、一時的に満足させる

韓信は斉を攻略後、少しばかり増長し、劉邦に「仮の斉王」になりたいと申し出ました。

これを知った劉邦は激怒しましたが、張良が劉邦の足を踏み、諫めました。

劉邦はそれを悟り、今はまだ韓信に領土を広げてもらう必要があると考え、怒りを押し殺してこう言いました。「男たるもの、斉王になるなら本物になるべきだ。仮の斉王など何になる?彼に伝えよ、私が彼を真の斉王に封じると」

斉王になった韓信は、劉邦に対して忠誠を誓いました。項羽が誘いをかけても、一顧だにせず断ったのです。

しかし、天下が平定されると、劉邦はまず韓信の王位を剥奪し、長安に軟禁しました。その後、呂后と蕭何が共謀し、韓信を誘い出して殺害しました。「狡兎死して走狗烹らる」です。

劉邦の策略は、「一時的に満足させる」ことで、韓信の警戒心を解くことでした。そして、情勢が変わると、韓信を陥れたのです。

警戒心のない者は、常に他人のまな板の上の鯉なのです。

二、笑裏蔵刀(しょうりぞうとう):笑顔の裏に刃を隠し、突然の攻撃を仕掛ける

「笑う顔には矢も当たらない」ということわざがあるように、人情社会には、笑顔で接する人には手出ししにくいという暗黙のルールがあります。

あなたが不機嫌な顔をしていると、人はあなたに反感を抱き、攻撃してくるかもしれません。しかし、あなたが笑顔で人に接すると、相手は親しみを感じ、攻撃を躊躇するでしょう。

たとえ相手があなたを攻撃しようとしていても、あなたの笑顔を見ると、攻撃する理由が見つからず、一旦はやり過ごすかもしれません。

この「一旦やり過ごす」ことが、あなたにチャンスを与えるのです。

ここで言う「笑い」は、ただの愛想笑いではありません。笑顔の裏に刃を隠し、表面的には笑顔で接しながら、裏では相手に痛烈な一撃を与えるのです。

これが「表裏がある」ということです。人前での行動と、人に見えないところでの行動は、常に正反対なのです。

人前で苦虫を噛み潰したような顔をしている人は、裏ではおとなしいことが多いですが、人前で笑顔を振りまいている人は、裏では冷酷な一面を持っているかもしれません。

三、味方を切り崩し、孤立無援にする

権謀術数の世界では、誰もが自分の勢力を持っています。では、どうすれば優位に立てるのでしょうか?

権謀術数に長けた者であれば、「味方を切り崩す」という4文字を実行するだけで、勝機は大きく広がります。

例えば、相手に10人の仲間がいるとします。彼を倒すためには、この10人の仲間を一人ずつ切り崩していく必要があります。最終的に、彼一人だけが残るように仕向けるのです。

ここで、「直接彼を倒せばいいのではないか?なぜ味方を切り崩す必要があるのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

直接彼を倒そうとすると、彼と彼の10人の仲間は結束を固め、一枚岩となって立ち向かってくるため、容易ではありません。

しかし、彼の仲間を切り崩せば、仲間同士は一枚岩ではないため、「各個撃破」することができます。これが「先ず易きに就き、後難きに就く」という考え方です。

どんなに困難な問題でも、「先ず易きに就き、後難きに就く」という方法で解決すれば、ほぼ確実に成功を収めることができます。まず簡単な問題を解決することで、最終的には困難な問題も消え去るのです。

四、神秘性を保ち、相手を見抜き、自分を見抜かせない

「城府」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

城府の本質とは一体何でしょうか?それは、人の神秘性です。神秘性が高い人ほど、城府が深いと言えます。

これは理解しやすいでしょう。あなたが相手を見抜けるということは、相手には神秘性がないということです。そして、相手があなたを見抜けないということは、あなたには神秘性があるということです。

人は、見抜けない相手には畏敬の念を抱き、時には恐怖すら覚えます。しかし、見抜ける相手には軽蔑の念を抱き、見下します。

このことは、経験豊富な老獪な人物と、正直者の間を見れば明らかです。老獪な人物は正直者を圧倒し、正直者は老獪な人物に手も足も出ません。

では、どうすれば自分の神秘性を高めることができるのでしょうか?まず、口を堅く守り、人に話すことは3割程度に留め、全てを打ち明けないようにする必要があります。次に、潜在能力を秘め、隠れて目立たないようにする必要があります。

真に優れたハンターは、獲物の前に堂々と姿を現すことはありません。隠れて機会を伺い、一撃で仕留めるのです。

文/舒山有鹿