斉桓公の治世は、まさに波瀾万丈!魯国との戦いでは、曹沫の匕首による人質事件が発生。桓公は一度は約束を反故にしようとしますが、管仲の諫言により、失った領土を返還。この誠実な対応が諸侯の信頼を得て、覇者への道を歩み始めます。
山戎の侵攻を受けた燕国を救ったり、衛国の再建を支援したりと、桓公の行動は常に義に厚く、周囲の国々からの信頼を集めました。
しかし、桓公の私生活は意外にもスキャンダラス!妻である蔡姫が船上でいたずら好きを発揮し、桓公をからかったことがきっかけで、蔡国への遠征が勃発!
さらに、魯缗公の母親であり、桓公の妹でもある哀姜が、魯国の公子と不倫!政争に巻き込まれ、最終的には桓公の手によって処刑されるという悲劇も…。
極めつけは、楚国への遠征!管仲が楚に攻め入った理由が、「周王朝への貢ぎ物を怠ったから」という、なんとも強引なものでした。楚との交渉では、屈完という人物が登場し、桓公の軍事力を前に一歩も引かず、見事な外交手腕を発揮しました。
桓公は晩年、葵丘で諸侯との会盟を催し、周襄王から褒美を授かります。しかし、桓公は周王朝への敬意を払い、跪拝の礼をとることで、さらなる名声を獲得しました。
斉桓公の生涯は、まさにドラマチック!義と欲、愛と憎しみが入り混じった、彼の波乱万丈な人生は、私たちを飽きさせません。