極目新聞記者 劉俊華
中国湖北省宜昌市の高校生が、3Dプリンター技術を駆使して折りたたみ式スマホを自作。その制作過程をBilibili(ビリビリ動画)に投稿したところ、多くのネットユーザーが注目し、「手作り神」と崇められている。なんと、大手スマホブランドの公式アカウントも注目し、いいね!を送っている。
蘭博文さんが自作の折りたたみ式スマホを紹介
Bilibiliにアップロードされた動画は2月16日に投稿され、現在までに410万回以上再生されている。6分弱の動画の中で、制服姿のブロガー「蘭BP」が、スマホの制作過程を詳細に紹介。彼は自作のスマホを「飯卡包」スマホと名付け、縦方向に外側に折りたたむタイプだと説明。外装は自身で3Dプリンターで製作し、その他の部品はネットで購入したり、家族が使わなくなったスマホから調達したという。ネットユーザーからは、手先の器用さはもちろん、表現力や動画制作スキルも素晴らしいと評価されている。中には「雷軍(シャオミ創業者)の素質がある」とコメントする人も。
2月22日、極目新聞の記者は動画ブロガー「蘭BP」こと、宜昌市夷陵中学の高校1年生、蘭博文さんに連絡を取った。彼の得意科目は物理、化学、地理。2008年生まれで、父親はネット配車サービスの運転手、母親は保険の営業員だという。
蘭博文さんによると、彼の成績は学校では中の下レベルで、得意科目は英語と地理。幼い頃から手作りが好きで、小学校、中学校時代には多くの軍事模型を作った。両親は彼の趣味をとても応援してくれているという。約1年前、彼は貯めていたお小遣い2000元以上を使い、3Dプリンターを購入。スマホ作りを構想し始めた。彼は、市場にはすでに横方向に内外に折りたたむタイプや、縦方向に内側に折りたたむタイプのスマホがあるが、縦方向に外側に折りたたむスマホはまだないことに気づき、このタイプに挑戦することにした。
彼の家族は「VIVO」ブランドのスマホを使っているため、彼はいくつかの廃棄されたスマホの部品を集めて組み立て始めた。どうしても既存の部品が見つからない場合は、ネットで購入。冬休み期間中に、ついに「VIVO X PILF」スマホの制作に成功した。制作には6枚のスクリーンを費やし、費用は2000元以上。スマホのすべての機能を備えている。極目新聞の記者が確認したところ、「VIVO」公式アカウントが蘭博文さんの動画にいいね!とコメントを残し、「すごい!小Vはさらなる神作を期待しています」とコメントした。
「VIVO X PILF」スマホ
蘭博文さんは、彼が作ったスマホはまだ初級段階だと語り、今後さらに改良していく計画だ。